2017年5月4日木曜日

幣原喜重郎とその時代 抜き書き

284 反軍思想が高揚した時代

286 大正デモクラシー
伊藤正徳によれば、当時は「電車に乗るのも軍服では気がひけて、人混みの場所にはなるべく平服で行くような時代であり、名のある女学校の卒業生が軍人のところにはお嫁に行かないというご時勢」であった。
(中略)
ピゴットの回想によると、「1922年から23年にかけて陸軍に対する国民の尊敬の念が低下したことは興味ある歴史的事実であり、当時日本人は『軍国主義』の意味を知らず、電車に乗ってくる将校も、公共の式典における軍の高官も、すべてこれ『軍国主義』の表示と考えて」いて、ことごとくこれに反発するような風潮だったようである。

296 民主政治に対する幻滅






何がそんなに悪かったかといえば三年一か月続いた原政権の間にデモクラシーの醜い側面、すなわち国益より党利優先、政党員による猟官、利権漁り、汚職、
298 デモクラシー熟成の条件
政党間の足の引っ張り合いなどすべてが表面に出て、世人は政党政治に幻滅を感じたのである。

どれ一つを取っても、現代日本の政党政治ではしょっちゅう新聞紙上を賑わしていることであり、そんなことでいちいち幻滅していたのではとても民主政治などもたないという程度のことであったが、初めての政党政治に対する期待が大きかっただけに挫折感も大きかった。

チャーチルの言葉「民主政治は最悪の政治であるが、いままでに存在したいかなる政治制度よりもましである」
300

0 件のコメント:

コメントを投稿