P15ロザリンド・フランクリン(tw)/ 17/ 19
(略)P21 私がケンブリッジへ着く前は、フランシスはデオキシリボ核酸(DNA)とその遺伝における役割について日頃考えていたわけではなかったらしい。といっても、彼がDNAに興味がなかったというのではない。
むしろ事実は逆だった。彼が物理学を離れて、生物学に関心をもつようになった原因は、主として有名な理論物理学者、アーヴィン・シュレディンガーが著わした『生命とは何か』を一九四六年に読んだことにあった。
この本は、生きている細胞のカギを握る成分は遺伝子であり、生命とは何であるかを知るには、遺伝子がどのようにはたらくかを知らねばならない、ということを、とても巧みに提案したものである。
シュレディンガーがこの本を書いた一九四四年には、一般に遺伝子はとくべつな型のタンパク質分子であると考えられていた。しかしちょうどそのころ、細菌学者、O・T・アベリーが、ニューヨークのロックフェラー研究所で一連の実験を行い、純粋なDNA分子がある細菌の遺伝形質を他の細菌に伝えることができることを示した。
DNAはあらゆる細胞の染色体に存在することはすでにわかっていたから、アベリーの実験は、遠からず、遺伝子はすべてDNAでできていることがあきらかにされることをはっきりと示していた。
もしそれがほんとうなら、フランシスにとってタンパク質は生命の真のナゾを解き明かすロゼッタ・ストーンではなくなる。そしてDNAこそ、遺伝子が
P23 髪や目の色、さらには頭の良さのちがいや他人を楽しませる才能の有無まで、いろいろな性質を決めてゆくからくりをあきらかにしてくれるカギとなるのだ。
(略)P25ロザリンド・フランクリン/ 27/ 29/ 31/ 33
(略)P61ロザリンド・フランクリン
(略)P221ロザリンド・フランクリン
(略)『二重らせん』以後のワトソン 中村桂子
P 227ロザリンド・フランクリン/ 229/ 231