2017年4月27日木曜日

有吉京子『SWAN-白鳥-』

(10)P26-より(バランシン編、マージの地味で正確な踊りをみた真澄)(相互参照)を補足(tw)

→ご参考 理性は道を示し、感情は決断をもたらす(URL)
感情のグラデーション①feeling単に"美しい(きれい)"とか制御不能の"心"の反応 ②emotion(情動、制御不能の"体"の反応、下記で表現される"魂が揺さぶられる"や"ショック")のことなのかなと。

072 バランシン;私の作品は思想だ 感覚だよ! 例えば、バラの花だ きみは美しいと眺める だが 感情をかきたてられるだろうか

074 否 美しいものは美しい ただそれだけだ!! 真澄;でも… その音楽もバラもきれいだと思う気持ちは感情だと思います

142 ルシィ;きみの踊りはたしかにきれいだけど 魂をゆさぶられない

144 ルシィ;古典バレエの無駄な装飾をいっさい取り払った人間本来の「肉体」の線と美にモダンバレエのテーマがあるんだよ

150 真澄;私には…どう表現していいのか…感情をださずに…バランシンは純粋な音楽に感情はない…って
   ルシィ;ほんとにそう考えてるの!?

152 ルシィ;君はまだモダンのほんの一部分しかみていない モダンバレエに"内因表現"もなんの感情もないなんて たいへんな誤解だ!!

162 "ボレロ"は1960年 M・ベジャールがディスカ・シフォニスのために振り付けた ベジャールが海岸で遊んでいた時 海からあがってきた彼女をみて創作したものだといわれている

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170 ルシィ;人間の「肉体」で"音楽"を表現していくことなんだ!!

182 真澄;ヌレエフのロミオに感動して泣いたけど… そういうのと違う… 感動なんてもんじゃない… ひどいショックだった!!

184 ルシィ;それは内因表現やテクニックを超えてどうしようもなくダンサー自身の存在からにじみでてくるものだよ… それが無意識に"自己表現"する これがモダンダンサーの感情表現だ
きみが誤解してるのはここだよ きみが一生懸命神経をとがらせて表現しようとしている古典的な"役"の内因表現や感情表現はバランシンにとって"演技"でしかないんだ 体を動かす前に頭で考えようとしているからね

186 真澄;ああ…わかった… さっき私がルシィからうけたあの激しいショックと威圧感はルシィの存在自信が自己表現しようとして爆発したエネルギーに圧倒されたものだったんだ… これがモダンバレエを踊る…ということなんだ
ルシィ;"じぶんらしさ"なんてつくろうとしてでてくるもんじゃない… 自然に体が表現したがってることを素直にだしてやる

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白鳥(1)

(P294-)

P296 クラシック・バレエで育った真澄には、バランシンの抽象的なバレエが理解できない。バレエは物語を語る手段ではない。花が花であるだけで十分に美しいように、人の身体の動きもそれだけで十分に美しいい。バレエはただバレエであっていい。

愛と哀しみのボレロ(ラスト20分)





【関連】山岸凉子「牧神の午後」(参照